円形脱毛症で散髪する時の心構え

円形脱毛症の時に悩むのが散髪。ボサボサの状態は格好悪いので髪を切りたい。けれども他人に円形脱毛症と知られるのが恥ずかしい。美容院に行くのを躊躇してしまいますよね。

円形脱毛症になった経験のある男が、美容院でヘアカットした時の体験談を書いておきます。これから勇気を出して行くならば、心の準備をしてから行ってください。

まず、どの部分が円形脱毛症になったかというと、後頭部左側の襟足より少し上のところです。10円玉より大きいサイズの脱毛部分を周りの髪で隠して生活をしていましたが、髪のボリュームが増えすぎてマズイ状態になったので美容院に行くことを決意。

普段とは違う美容院を選びました。

理由は恥ずかしいからです。知り合いのいない遠くの場所にある美容院にしました。さらに、人が少ない平日の午前中と念には念を入れて。

緊張しながら美容院へ。

男性の若い美容師さんが登場。女性でなくて良かった。

前髪や横の長さを説明した後、いよいよ本題の後頭部。「後頭部の左側に薄くなっている部分があるので、目立たない髪型に切ってください」と伝えます。

美容師さんが後頭部を確認。鏡越しに、ア~というような顔の後に、どう切ろうか少し迷った顔が見えました。この間ほんの数秒ですが、切られる側からしたら不安。

髪のカット開始。

後頭部以外の部分から切り始め、いよいよ後頭部にハサミが入ります。美容師さんがボソボソと何かを聞いてきました。

【自分】「はい?」
【美容師】「・・・円形ですか?」
【自分】「最近気づいたのでよく分からないんですよ。」
【美容師】「右側にもあるの気づいていますか?」
【自分】「昔そっちにもなったことあるので・・・。」

おそらく、この美容師さんは円形脱毛症に興味津々だったのでしょう。最初は恐る恐るの感じが、最後には慣れたような手つきになったと感じました。勝手な思い込みかもしれませんが。

髪のカット終了。目立たないように切っていただけました。

緊張から解放されるのと共に不安が。

平静を装って会話をしていましたが、まさか右側が再発しているのには気づきませんでした。円形脱毛症になったのが初めてではないのです。

数年前に右側にできた時は、行きつけの美容院で指摘されて初めて気がつきました。

もう完全に治ったと思っていましたが、もしかしたら時々あったのかもしれません。美容師さんが私が気にするといけないから、あえて言わないでいてくれたのかと考えると、急に恥ずかしくなってきました。

円形脱毛症は、本当に嫌なものだなと改めて感じた体験談でした。

最後に、自分の経験からアドバイスをすると、以下の3つは大事です。

  1. 髪の状態を確認
    美容院に行く前に、全体を確認しておくと私のようにはならないと思います。普段あまり見る機会がない、側頭部や後頭部は鏡を利用して、念入りに確認してくださいね。
  2. 髪のカット時には自己申告
    恥ずかしいですが、カットされる前に円形脱毛症のことを絶対に言うべきです。知らないでバサバサ切られたら後の祭りです。そのあと何ヶ月も薄い部分が目立った状態で、生活しなくてはいけなくなります。
  3. 美容院での会話
    円形脱毛症の会話があることを頭に入れておきましょう。本当は触れずに何もない顔で髪をカットしてくれれば気が楽ですが、美容師さん次第なので最悪のケースを考えておきましょう。私は勝手に笑われるのかなと思いました。

もし、散髪に失敗した場合

間違っても油性マジックで塗りつぶすことはしないでくださいね。「ヘアファンデーション」で地肌を目立たなくすることができます。

なぜ、こんなことを言うのか?

お察しの通り、散髪に失敗したことがあるからです。

髪のプロには言わなくても大丈夫だろうと勝手に考え、円形脱毛症のことを言わずにカット後、鏡をみて唖然。遠くからでも地肌が分かる状態になってしまいました。周囲も短いので隠す髪の毛もありません。

地肌が見えていると一刻も早く髪の毛が生えてきて欲しいと切実に思います。

丸一日ショックを引きずり、ネットで薄毛を隠す対策を調べてヘアファンデーションの存在を知りました。仕事などの帽子を被れない状況のときに役立ちます。

油性マジックは自分が最初に思いついたことです。手頃に買えて安いので使用しそうになりましたが、あまりの評判の悪さにやめました。当たり前ですよね。気が動転して冷静な判断ができなくなっていたんだと思います。

<関連記事>
後頭部を自分で確認したいときは鏡を2つ用意する
円形脱毛症は男性特有のAGAとは違う
髪の悩みは男性で30代なら色々

<広告>