愛車との別れは寂しいというのは本当だった

愛車とお別れを今日(2020年11月1日)しました。総距離は180,559キロ。モノとはいえ、苦楽を共にした相棒。ここ1週間は、車を買い替えるのが正解だったのか、もっと走れたのではと色々考える日々が続いていました。

車の知識が乏しく、走れれば車は何でも良い考えの私がこんな思いをするとは想像もしませんでした。寂しいの一言に尽きます。

2008年に愛車を購入。新車ではなく、中古車で既に3万キロ弱を走っている状態で120万・・・。高いなと思いながらも色と形が気に入ったという理由だけで購入して12年。こんなに乗るとは自分でも驚いています。

別れを決めた理由は、1ヶ月前に受けた車検前の見積もり。

もう少しで18万キロを超えるので悩んでいましたが、20万キロまで乗ろうと考え車検を通そうとしたところ、ブレーキの部品などの交換が必要で30万弱・・・。

後部座席のシートベルトが片方壊れている、運転席の窓を閉めようとしてもまた開くなど、他にもガタがきていることを数年前から気になっていたので、諦めて車を探すことにしました。

また中古車ですが100万程で購入できる車を発見。距離は走っていますが、ナビも夏冬タイヤも付いているので買い替えすることにしました。

今日納車を終えた車には申し訳ないですが、まだ前の車を愛車と思っている私がいます。嬉しいというよりも寂しい気持ちが勝っています。

当時は20代だった私も今や30代のオッサン。12年も乗っていると思い出も色々あります。別れを決意してから1ヶ月ということもあり、後悔していることもあります。

男一人旅をするときは主に車だったので、北は青森県、南は鹿児島県までこの車で行ったことがあります。北海道・愛知・三重・奈良・和歌山・沖縄と行っていない都道府県を数えた方が早いくらい、色々なところに出掛けました。
【参考:国内で男一人旅におすすめの場所

時には雑な運転をしたこともあります。後ろをぶつけて修理に20万かかったこともあります。前や横をすったことも数知れず。過去の旅行を振り返ると、いつも無事に運んでくれたことに感謝しています。

最後の3日間は、仕事が休みだったので車との最後の思い出作りをしました。

過去に行った場所をドライブ。普段は多少汚れていてもほっておく私ですが、感謝の気持ちを込めて洗車・・・最終的には面倒だと適当に洗って終了(苦笑)

こんな最低な性格の人間でも、今日の午前中に最後のドライブをしたときは涙が少し出ました。

普段から車に話しかけることが多い変な人間なので、いつも通り話しながら運転。「色々なところに行ったな」、「あそこは大変だったな」、「ぶつけてゴメン」などなど。

しかし、自分でも分からないのですが「ありがとう」と言葉をかけると泣きそうになるのです。言われると嬉しいはずの5文字の言葉が、なぜかつまります。

手放すと決めたのは自分。

身勝手な自分が、一方的に愛車との別れを決めたのにも関わらず。

だんだん自分に腹が立ってきて、信号待ちの最中に30代のもういい大人のオッサンの目から汗が出ました。そして自分にとって大事な存在だったことに気づきました。

車を撮ることが全くなかった私ですが、お別れ前に写真を10枚以上も撮りました。12年乗っていて初めてのことです。まだ心の整理ができていませんが、今日迎え入れた車を大事にしようと今は思います。

最低男は、1ヵ月後には気が変わっているかもしれませんけども(笑)

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